正常分娩の流れ 
分娩の進行は個人差があり必ずしもこの経過に当てはまらないからといって異常ではありません。
また「異常や危険」の発症時期に関しても個人差があり、母体と胎児の状況によって異なります。
この表は一般的な目安であり、「分娩時間」、「異常や危険の発症」が早まることも遅れて発症することもあります。 
経過時期 分娩の進行 所要時間 陣痛の状態 子宮口 胎児の状態 異常や危険
妊娠末期 妊娠37週〜 ・頚管の熟化
・産徴(おしるし)
個人差あり ・妊娠陣痛
(前駆陣痛)
0〜3cm 児頭が
骨盤に入り始める
妊娠子癇
分娩期 第1期

(開口期)
・分娩の開始
・頚管の展退
・児頭の固定
・児頭の嵌入
   (かんにゅう)
・胎胞形成
・初産婦
 10〜12時間

・経産婦
 4〜6時間
・分娩陣痛
1時間に6回以上で
分娩開始

陣痛が弱いときは「浣腸」で刺激することあり

徐々に強くなり
1時間に15〜20回
第1期は
3〜4cm
で始まる
第1回旋 児頭骨盤不均衡
微弱陣痛
過強陣痛
胎児機能異常
第1回旋の異常
子宮破裂
不正軸進入
胎位の異常
分娩子癇

遷延分娩
第2期

(娩出期)
・子宮口全開大
・破水
・排臨(はいりん)注1
・発露(はつろ)注2
会陰切開術
・児頭娩出
・胎児娩出
・初産婦
 2〜3時間

・経産婦
 1〜2時間
・分娩陣痛
陣痛の回数も増え
2〜3分間隔になり
最も強くなる
第2期
終了時は
10cmまで開く
第2回旋
第3回旋
第4回旋
回旋の異常
胎児機能異常
羊水塞栓

遷延分娩
第3期

(後産期)
・胎盤娩出 ・初産婦
 15〜30分

・経産婦
 10〜20分
陣痛は周期的から
持続的な収縮
- ・胎盤娩出 弛緩出血
腟、会陰裂傷
頚管裂傷
子宮内反症
産褥子癇
産褥期 胎盤娩出後 - - 後陣痛 - - 弛緩出血
産褥子癇
子宮内反症
 
注1 排臨(はいりん)
    陣痛のに合わせて赤ちゃんの頭が陰裂に見え隠れする状態をいいます。

注2 発露(はつろ)
    陣痛に関係なく赤ちゃんの頭が陰裂に絶えず見えて、陣痛の間欠時になっても腟の中に戻らなくなった状態をいいます。
 
アクティブバースとは・・・
一般的に医療者サイドのシステムで行われている“出産”に対して、妊婦さんがより快適で主体的な出産を望む声が高まってきました。1980年代にイギリスのジャネット・バラスカスによってアクティブバースという概念が提唱されました。アクティブバースとは、active(積極的)とbirth(出生、誕生)を組み合わせた造語で、文字通り産婦さん自身が主体になって出産に対して活動的、積極的に参加して快適な満足できる出産を行うことです。
具体的にこの分娩法は、妊娠中からヨガやマッサージなどを取り入れて分娩の準備をしたり、分娩時には自由な体位でお産を出来るようにさまざまな工夫をされています。医療者サイドもこの考え方を取り入れ、分娩時の胎児モニタリングなどもテレメーターを用いるなど変化しつつあります。
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