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 新生児呼吸障害 
 通常産まれたての赤ちゃんの呼吸数は、30〜40回/分です。しかしいろいろな原因でこの呼吸数や呼吸状態は変化してしまいます。
以下にあげる新生児の呼吸障害は、日常の出産後新生児診療の場でしばしば遭遇する呼吸障害ですが、生まれた直後の赤ちゃんの一過性の適応障害から重篤な疾患による場合などさなざまです。
 
   
多呼吸 60回/分以上の呼吸をいいます。これは1回の呼吸で換気量が少ない場合に、呼吸数を増やして換気量を補うためにおこります。 
   
陥没呼吸(かんぼつこきゅう) 産まれたての赤ちゃんの胸郭(きょうかく)は柔らかく、空気を吸おうと胸腔内を陰圧にすると鼻から空気が入り込む前に胸が凹んでしまい十分な換気ができない状態をいいます。特に早産児などで起こります。 
   
呻吟(しんぎん) 呼気時(息を吐くとき)に聞かれるうなり声のことです。これは呼気時に声門を狭めて肺がしぼんでしまう事を防ごうとするために起こります。 
   
鼻翼呼吸(びよくこきゅう) 吸気時(息を吸うとき)に鼻の穴を拡げてたくさんの空気を吸おうとするために起こります。陥没呼吸と同様に努力性呼吸(頑張って呼吸している状態)の症状です。 
   
周期性呼吸 20秒間に3秒以上の無呼吸が3回以上ある状態をいいます。これは早産児に一般的にみられる症状で病的な症状とはいえません。健康な赤ちゃんにもときどき認められます。 
   
無呼吸発作 20秒以上の呼吸停止または20秒未満の呼吸停止に心拍数の低下を伴うものをいいます。原因は、34週未満の未熟児、頭蓋内出血、低血糖などがあります。

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新生児一過性多呼吸 産まれた直後、(特に帝王切開術で産まれた赤ちゃんにおこりやすい)、肺を満たしていた羊水や肺胞液などの吸収・排出が悪いために十分な呼吸が出来ないためにおこる呼吸障害です。呼吸数は60回/分以上でのことが多く、陥没呼吸やチアノーゼ(体内の酸素不足)は比較的軽度です。通常は酸素を与えるだけで数日以内に軽快します。

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呼吸窮迫症候群(こきゅうきゅうはくしょうこうぐん) 妊娠34週以前に産まれてしまった未熟児におこりやすく、未熟なために「肺サーファクタント」という肺を膨らませておく物質が十分に分泌されず、肺が完全に膨らまないためにおこる呼吸障害です。

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胎便吸引症候群(たいべんきゅういんしょうこうぐん) 赤ちゃんがお母さんの子宮の中にいるときに何らかの原因で低酸素状態になると、赤ちゃんの腸の動きが活発になりさらに肛門括約筋が緩むために胎児の腸の中にある胎便が羊水中に排泄されてしまいます。さらに胎児が呼吸運動するとこの胎便で汚染された羊水を吸引してしまい、気道が胎便で汚れてしまい産まれた後で呼吸障害をおこしてしまいます。

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胎便とは 妊娠10〜16週頃から胎児の回腸で作られます。緑色をした液体状で、成分は胃や腸からの分泌物、胆汁や膵液、羊水中にある細胞の残渣・産毛・胎脂などです。 

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