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新生児一過性多呼吸 
新生児一過性多呼吸は、出生直後に遭遇する比較的予後の良好な呼吸障害です。しかし時には重症化することもあります。
TTN(Transient tachypnea of the newborn)と略されて呼ぶことがあります。
 
   
症状 帝王切開術で産まれた赤ちゃんが産道を通らないため、胸郭が圧迫されず肺の中の羊水などを十分に吐出せずに発症することが多いです。
産まれた直後から多呼吸を認めることが多く、呼吸数は1分間に80〜120回程で陥没呼吸や呻吟(しんぎん)などは認めることが少なく、あっても呼吸状態が良くなるにしたがい自然に消失します。
呼吸障害はほとんどが24時間以内に消えますが、2〜3日持続するようなものでも利尿(赤ちゃんが通常通りおしっこをする)がつけば呼吸状態も安定します。
 
   
診断基準 出生直後の成熟児に発症することが多く特有な症状はありません。他の呼吸障害や病気が無く下記の診断基準に当てはまる場合に本症と診断します。また他の呼吸障害で1分間に120回の呼吸数に及ぶものは、ほとんどありません。

診断基準
1)生後6時間以内に、多呼吸が発症した。
2)呼吸が12時間以上持続している
3)赤ちゃんの胸部レントゲン撮影で、肺の拡張、血管陰影の増強、肺葉間の体液貯留などを認める。
4)呼吸障害を起こすような他の疾患が無い
 
   
治療 1)酸素投与
通常は、保育器に収容して酸素投与と体温保持します。

2)人工呼吸
高濃度の酸素投与が必要な場合は、nasal CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)を行います。

3)尿量の確保
十分な利尿がつくまでは呼吸状態も改善しません。血圧などを確認しつつ必要があれば利尿剤を使用することもあります。

4)母乳やミルク・点滴治療
通常、呼吸状態が落ち着くまでは、母乳やミルクは控えます。母乳などで赤ちゃんのお腹が膨らみすぎると呼吸状態がかえって悪化する恐れがあります。脱水や低カルシウム血症に対しては点滴で治療します。また感染症が疑われる場合などは、必要に応じて抗生物質の投与も行います。
 

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