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胎児のwell-beingの評価

周産期管理(妊娠管理)は、母体の管理と胎児の管理です。胎児を適切な時期にもっともよい状態で産むことです。そのためには常に母体環境とともに同時点での胎児の状態も正確に管理する必要があります。well-beingとは、胎児が単に病的な状態でないというだけでなく正常な発育をしていて身体的にも元気な状態をいいます。 
   
胎動 経産婦さんで妊娠19週、初産婦さんでも妊娠20週頃になると下腹あたりでポコポコと赤ちゃんの動きを感じるようになります。これが胎動です。以前はこの胎動が胎児の生存兆候として非常に重要なものであるとされてきましたが、最近は超音波検査が発達してきたために胎児の行動パターンまで詳しく調べられるようになりました。しかしお母さんにとって胎動を感じることはこの上もなく幸せな一瞬であることには代わりがないと思います。胎児は妊娠後半になると行動パターンを確立して1時間に約30回の大きな運動を行いその70〜80%をお母さんは胎動として感じます。胎動の種類は、手足や体全体を動かす・呼吸運動・しゃっくりなどがあり、単発の動きや規則的なケイレンに似た動きなどがあります。また胎児は20〜40分周期で寝たり起きたりしています。ときには最大75分ほど寝ていることもあります。臨床上起きている時間を活動期、寝ている時間を静止期と呼んでいます。胎児が低酸素状態になったりするとこの胎動が極端に減少または消失します。 
   
胎動カウント法 お母さんが簡単に胎児のwell-beingを観察する方法としてよく用いられています。自宅で比較的に安静を保てる状態で胎動がもっとも増加するといわれている午後7時〜11時までの間に、胎動を10回感じるまでに要した時間を計ります。(平均20分前後です。)2時間以上たっても10回に達しない場合は異常とします。しかしこの方法はあくまでもお母さんの主観が入ってしまうため自宅での簡易検査法であり異常かどうかは、以下に示す評価法によって診断すべきです。 
   
評価法 胎児のwell-beingの評価には次のような検査を行い、必要に応じて複数の検査を行い総合的に評価します。

 1)超音波検査
 2)超音波ドプラ検査
 3)胎児心拍数モニタリング(NST)
 4)バイオフィジカルプロファイルスコアリング(BPS)
 5)羊水検査

評価法の1つの結果が不良だとしても一概に胎児状態が悪いとはいえません。妊娠週数や環境によって左右されるものもあり、日を改めて検査すれば良好な結果を得られることもあります。
 
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