| 考えられる状況 | 
      手足がしびれたり痛くなることは、妊娠中に限ったことではありませんが、妊娠中は非妊娠時に比べて多いように思われます。 
妊娠中の「むくみ」が末梢神経を圧迫して手足にしびれを感じたり、子宮が大きくなるに従い周囲の神経を圧迫してしびれを感じることもあります。 
また、妊娠経過に伴って大きくなった子宮に下大静脈が圧迫され骨盤内〜両下肢にかけて静脈の流れが悪くなり、静脈内の圧力(静脈圧)は妊娠初期に比べ妊娠後期になると約3倍高くなり、ふくらはぎや外陰部などの静脈が腫れて青く浮き上がり静脈血栓症などを起こすと痛みが出ます。  | 
    
    
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            | 注意点 | 
            手や足の部分的なしびれを感じたときには、軽くマッサージなどを行い部分的な「むくみ」を解消することで症状が軽快することもありますが、周囲に炎症などがあると返って悪化してしまうこともあります。しびれが長時間続くときには健診の際に主治医に相談してください。過呼吸症候群は手足の「しびれ」や「こわばり」だけでなく、全身のしびれを感じることもあります。 
      足のふくらはぎや外陰部などに静脈が青く浮き上がってきたときは、子宮によって下大静脈の圧迫が考えられます。この状態だけでは異常とはいえませんが、症状が進行すると静脈炎や静脈血栓症を起こして痛みを伴います。さらに血管内に出来た血栓が剥がれて肺に行くと肺血栓症を引起し母体の生命にかかわることもあります。   | 
    
    
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      | 考えられる病名 | 
      手根管症候群 
       
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      静脈血栓症 
       
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