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 妊娠中の皮膚の変化と痒み 
妊娠中にはいろいろな皮膚の生理的変化がみられます。
主に色素沈着と妊娠線が特徴的ですが、皮膚の乾燥による皮膚掻痒症やアトピー性皮膚炎による掻痒などさまざまな疾患があります。また妊娠による血管運動神経失調から蕁麻疹様皮疹、手掌紅斑、クモ状血管拡張などが起こることもあります。
 
   
妊娠線 妊娠6〜7ヶ月頃になると、約90%の妊婦さんに妊娠線が認められます。発症部位は下腹部、乳房、大腿部、臀部などが多く、個人差はありますが痒みを伴うこともあります。分娩後次第に目立たなくなります。
発症原因は未だに不明ですが単に妊娠経過中の皮膚の伸展によって起こるものではなく、病理学的に真皮内の弾力線維の断裂などが認められ、妊娠中に急増するステロイドホルモンが表皮細胞分裂抑制、線維芽細胞増殖抑制に関与しているのではないかと考えられています。
 
   
色素沈着 妊娠5ヶ月以降になると、乳輪、脇の下、外陰部など色素沈着が妊娠以前に比べてさらに増強します。
妊娠性肝斑(妊娠性しみ)は、顔のほお骨周辺、おでこ、口周囲に出来やすく、さらに紫外線で増強します。
発症原因は未だに不明なことが多いですが、妊娠性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)がメラニン細胞の活性化に関与している可能性が考えられています。
 
   
妊娠性痒疹 妊娠中の掻痒性皮膚疾患で最も頻度が高く特に初産婦さんに多く発症します。妊娠中期から身体全体に強い痒みを伴った発疹を認める早発型と、妊娠34週以降に腹部の妊娠線を中心に発症して数日で腰、臀部、大腿部へ拡がっていく遅発型があります。
分娩後数週間で自然に治ります。
治療は、ヒルドイドソフト軟膏(ローション)や難治性のときはステロイド含有軟膏などを使います。
 
   
妊娠性皮膚掻痒症 妊娠中期から後期にかけて全身の強い痒みが起こる疾患です。妊娠性肝内胆汁うっ滞症の初発症状である場合が多く、次第に黄疸が現れることもあります。
痒みなどの症状が強い割りに、妊婦さんの全身状態は一般的に良好で、分娩後24時間以内に症状は消失します。
治療は妊娠性肝内胆汁うっ滞症と診断され必要があればコレスチラミンなどの内服を行います。
 
   
妊娠性疱疹 妊娠中期〜後期にかけて腹部、四肢に痒みの強い紅斑ができてその辺縁が水泡化するまれな病気です。自己免疫疾患による病気と考えられています。治療はステロイド剤を投与します。 
   
アトピー性皮膚炎 詳しくは・・・→ こちらへ 

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