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 新生児ビタミンK欠乏性出血症 
生後1〜2日目に赤ちゃんが出血性の病気を起こすことがあります。先天性の病気もありますが、血液を固める働きに関与する(血液の凝固因子の合成に必要)ビタミンKが赤ちゃんに不足していることが原因になることもあります。 
   
症状と検査 生後1〜2日以内に消化管出血(新生児メレナまたは真性メレナといい、ウンチに血液が混じりタール状の黒いネバネバしたウンチ)が全体の80%以上で、次いで頭蓋内出血です。
ただし、赤ちゃんのウンチに血液が混じっても、お産のときに産道内のお母さんの血液を飲み込んでそれがウンチに混ざることがあり(仮性メレナといい、母体血液を飲み込んだもの)、鑑別診断が必要になります。検査の結果が、お母さんの血液であれば心配ありません。 

簡単な検査として
Apt試験 (0.25%水酸化ナトリウムを加えると、赤ちゃんの血液であれば黄色に変わります。)

精密検査として
ヘパプラスチンテスト (ビタミンK依存性凝固因子の活性を測定します。)
   
予防法 ビタミンKはお母さんの血液中から胎盤を通過して胎児の血液中に移動できないため、生まれたばかりの赤ちゃんはビタミンKが不足しています。さらに赤ちゃんの腸内細菌によるビタミンKの補給も少ないので、生後2〜5日ごろには涸渇してしまいます。
そのためにビタミンKに依存した血液凝固因子ができず、消化管の粘膜から出血
してしまいます。
さらに、母乳中のビタミンKの量も少なくお母さんが食べ物などでビタミンKを補給して血液中の量を増やしても、母乳には反映されません。

そこで、赤ちゃんに直接ビタミンK(K2シロップ)を飲ませて不足しないようにします。
飲ませ方は、産まれて数時間後に1mlをブドウ糖やミルクに混ぜて飲ませます。さらに2週間〜1ヶ月後に再度同量を与えます。
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