|  「おりもの」について  | 
    
    
      | 「おりもの」を産婦人科では「帯下(たいげ)」と呼びます。外陰部、腟、子宮などからの分泌物や浸出液が生理的や病的に増えて、女性が異常を感じたときに「おりもの」や「帯下」という言葉を使います。  | 
    
    
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      | 分類 | 
      ★部位による分類 
      おりものの成分は、卵管・子宮内膜・子宮頚管・腟などから分泌される粘液、腟の壁からはがれた古い細胞、尿道の左右にあるスキネ腺・腟の左右にあるバルトリン腺から出る分泌液、外陰部の汗腺や皮脂腺からでる汗(分泌液)などが有ります。 
       
      外陰帯下 : 外陰部から生じるもの 
      腟帯下   : 腟から生じるもの 
      頚管帯下 : 頚管(子宮口付近)から生じるもの 
      子宮帯下 : 子宮の中から生じるもの 
       
      ★分泌物の色による分類 
      白色帯下 : 白いおりもの 
      黄色帯下 : 黄色いおりもの 
      褐色帯下 : 血液の混じっているような色をしているおりもの 
       
      ★分泌物の性状による分類 
      しょう液性帯下 :透明な水っぽいおりもの  
      粘液性帯下   :ねばねばした感じのおりもの  
      膿性帯下    :膿(うみ)の混じったおりもの 
      チーズ様帯下 :カッテージチーズのような一部塊の混じったおりもの  
       
      ★生理的なもの 
      通常の正常な状態のおりものです。白色からやや黄色っぽいねばねばした感じのおりもの。 
      原因は、排卵前後の頚管から出るおりもの、妊娠による分泌物、性交などによる分泌物、卵巣から分泌される女性ホルモンによる分泌過多、女性ホルモン剤、子宮内避妊具(IUD) 
       
      ★病的なもの 
      病気が原因でおりものが増加する状態で時には悪臭伴うことがあります。 
       
      炎症性 : 細菌性腟炎、老人性腟炎、カンジダ性腟炎、性病によるもの、腟内の異物 
      腫瘍性 : 良性腫瘍(子宮頚管ポリープ、子宮粘膜下筋腫、筋腫分娩)、悪性腫瘍(子宮がん、卵管がん)  | 
    
    
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      | 症状 | 
      かゆみ、発疹、外陰部発熱感、出血、腹痛、膀胱刺激症状(膀胱炎症状)などがある場合は病的なおりものの場合が多いようです。また糖尿病などがあると繰り返しカンジダ性腟炎を起こします。  | 
    
    
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      | 検査と治療 | 
      分泌物の顕微鏡検査や原因菌の培養検査を行い、それぞれ原因菌にあった抗生物質や抗菌剤を腟内に入れたり内服して治療します。  | 
    
          
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            | 病名から検索 | 
            
            
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