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 新生児の意識と睡眠 
産まれた赤ちゃんの行動パターンの評価と、赤ちゃんの神経症状を診察する上で意識レベルを把握することは非常に大切なことです。赤ちゃんの行動と意識レベルは産まれた週数によっても異なります。 
   
新生児の意識レベルとは 赤ちゃんの産まれた週数によって意識レベルは異なります。
1) 妊娠28週以前に産まれた新生児の意識レベルは、嗜眠(しみん)状態で刺激に反応して眼を開けたり腕や足をちょっと動かす程度です。
2) 妊娠28週〜32週以前に産まれた新生児の意識レベルは刺激に対する反応が少し増加して、顔をしかめたり啼泣(ていきゅう)したりする覚醒状態が認められるようになります。
3) 妊娠32週〜満期産の新生児の意識レベルは刺激に対して反応がよくなり、はっきりとした覚醒状態になり啼泣や自発運動が活発に起こります。
 
   
  意識の表現方法
覚醒(かくせい)状態 身体を少しゆすると眼を開けて顔をしかめ、声を出して啼泣(ていきゅう)しながら身体を動かす。
嗜眠(しみん)状態 刺激すると起きるが、直ぐにまた眠ってしまう状態。
鈍麻(どんま)状態 痛み刺激に対して反応するが、反応が鈍い状態。
混迷(こんめい)状態 痛み刺激のみで起きて、顔をしかめて身体を動かす。
昏睡(こんすい)状態 痛み刺激に対しても反応せず、起きない状態。
   
新生児の睡眠について 赤ちゃんは30〜60分周期で寝たり起きたりしています。1日24時間の間に睡眠と覚醒を何度も繰り返して、覚醒時(起きている間)は眼を開けてまばたきをしたり、啼泣や声を出したり身体を活発に動かしたりします。
妊娠32週以降の早産児から満期産の新生児は、睡眠初期に動睡眠(閉じた瞼の後ろで眼球が活発に動いている睡眠)と静睡眠(眼球の動きの無い睡眠)の区別が現れます。
通常、出生直後から生後2ヶ月頃までの赤ちゃんは、昼間よりは夜間に活発な行動をします。
胎児の行動パターンが夜間に活発なため妊娠中のお母さんが、夜間に胎動(子宮内での赤ちゃんの動き)を多く感じるのと同じで、生後2ヶ月間が赤ちゃんの夜間型から昼間型への行動パターンの移行期と考えられています。
 
   
ひと言 「赤ちゃんが夜泣いてばかりいて心配だ」という質問や問い合わせがよくあります。赤ちゃんは産まれてしばらくは「夜型人間」なのです。しかも1時間おきに寝たり起きたりして、お母さんの行動パターンからかけ離れた行動をしています。時間が経てば「夜型人間」から「昼型人間」に変わります。あせらず気長に待ってあげましょう。
ただし、赤ちゃんの表情や身体の具合だけはこまめにチェックしてあげましょう。通常の泣き方でない、母乳やミルクの飲み方がおかしい、熱がある時などは注意深く観察して、必要があれば主治医や掛かりつけの医師に状態を詳しく説明して指示を仰いでください。
 

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