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 赤ちゃんの成長 
 産まれたばかりの赤ちゃんの顔が違うように赤ちゃんの身体の状態や性格も一人一人異なり、さらにお母さんと違った赤ちゃん独自の生活リズムを持っています。育児雑誌に書いてある内容と違った行動をとって当たり前です。成長するに従いお母さんの愛情をいっぱい蓄えて、個性ある行動をします。「あの子は、もう・・・なのに、うちの子は、まだ・・・しない!」は禁物です。赤ちゃんにしてみれば、「お母さん、これがぼく(わたし)のペースなんだから!!勝手に決めないでよ!!」って、心の中で思っているかもしれませんよ。 
   
体重の増加
 
生後0〜3ヶ月     1日 25〜30g
生後3〜6ヶ月 1日 20〜25g
生後6〜9ヶ月 1日 15〜20g
生後9〜12ヶ月    1日 10〜15g
   
生後0〜
    1ヶ月
1) 赤ちゃんのしぐさ(行動)
1日のうち半日以上は寝ていますが、2〜3時間周期で寝たりおきたりしています。産まれてこの時期は、まだお腹の中にいる習慣が抜けずに「夜型人間」です。どちらかといえば昼間よりは夜起きているほうが多く、泣く時間も夜のほうが多いです。
身体はまだ柔らかく首もすわっていませんが、うつ伏せにすると首を持ち上げようと頑張ります。両腕はWのように、両足はMのように曲げています。

新生児期の反射
モロー反射 大きな音や身体が突然傾いたりすると、びっくりして両手をバンザイのように大きく広げます。
吸綴反射 口に触れた物は、何でも吸い付きます吸啜運動(きゅうてつうんどう)
把握反射 手のひらに触れるものは、力強く握ります
歩行反射 両腕を持って支えて立たせると交互に足を踏み出します。

2) 赤ちゃんの耳と目と鼻
聴覚は妊娠後期に完成しています。お母さんやお父さんの声は聞きなれているので気軽に話しかけてあげてください。
視力は上手に焦点を合わせられず、強度の近視だと思ってください。近くにある物や明るい暗いは区別がつきますし、成長すれば目の焦点も合うようになってきます。突然明るくなるとまぶしそうな顔つきをします。
臭いもかぎ分けますし、母乳やミルクの味も違いがわかるようになります。

3) ウンチとオシッコ
ウンチとオシッコは1日10回以上で、母乳で育てている場合のウンチは腸内細菌がビフィズス菌が中心でやや酸性で緑色の緩めのウンチです。ミルクで育てている場合は、腸内細菌が大腸菌が中心になり白いツブツブが混じった黄色のウンチで、臭いは腐敗臭です。しかし最近のミルクは母乳に非常に近い組成になっているため緑色がかったウンチになることもあります。ウンチと一緒に大きな音のオナラもします。赤ちゃんのお腹にガス(オナラ)が溜ってお腹がパンパンに張ることがありますが、元気にミルクを飲み、機嫌が良ければ心配ありません。

4) 呼吸と授乳
元気な赤ちゃんでも呼吸は時々早くなったり遅くなったりします。赤ちゃんの唇や指先の色を常に確認する習慣をつけましょう。もしも紫色になっていたらチアノーゼといって酸素不足になっているかもしれません。
生後2〜3週間の赤ちゃんは、上手におっぱいを飲めません。一度にたくさんの母乳やミルクが口の中に入れば、むせて口や鼻から吐き出してしまいます。このようなときには、鼻の穴も綿棒などでやさしくお掃除してあげてください。お腹いっぱいに飲んだあとは、空気も一緒に飲み込んでいるのでゆっくり「ゲップ」をさせてあげましょう。ゲップと一緒に吐き出した時もきれいにしてあげましょう。
赤ちゃんは、何かにつけて、ミルクを吐き出してしまいます。これは、食道と胃の間に噴門という部分が未熟なため胃の内容物が逆流しやすいためです。
毎回噴水上に吐きウンチやオシッコの量が極端に少なく体重が増えないときは、幽門狭窄という病気も考えられます。また胆汁を含んだ緑色や茶色っぽい色をした物を吐くときには腸の狭窄などが考えられます。一度主治医に相談してください。
100%母乳育児の赤ちゃんは、ビタミンK2不足になりやすいです。もし不足してしまうとビタミンK2依存性の血液凝固因子の欠乏により、頭蓋内出血を起こしやすくなります。予防は出生時、1ヶ月健診にビタミンK2シロップを赤ちゃんに飲ませます。
 
   
生後2〜
    3ヶ月
1) 赤ちゃんのしぐさ(行動)
この時期になると、新生児期の反射が消え始め赤ちゃんの動きもスムーズになり、「夜型人間」から「昼間人間」に変わってきます。
7〜8割の赤ちゃんは2ヶ月頃から首がすわり始めます。首のすわりには個人差もあり、「まだ、うちの子は首がすわらない」と心配されなくても大丈夫です。名前を呼んであげると、声のするほうを向くしぐさをすれば首が丈夫になってきた証拠です。
ベッドで横になるとき、同じ方向ばかり向いていることもよくあります。これは「向き癖」といい健康な証拠です。寝返りをするようになれば自然に治ります。あやすと笑い始めます。

2) 赤ちゃんの耳と目と鼻
生後2ヶ月になると目の焦点も合うようになり、顔から30cm前後におもちゃなどを置くと「じ〜っ」と見つめるようになります。
3ヶ月になるとゆっくりと左右におもちゃを動かすと追視(目で物を追う)するようになります。(あまり近づけすぎると追視出来ません。)また「ハンドリガード」といって自分の手や指を見つめるしぐさをするようになり、手に持った物を口へ持っていくようになります。
音に対する反応も敏感になり、お母さんが呼びかければ、そちらを向くようになります。
鼻のグズグズ感も少なくなります。

3) ウンチとオシッコ
ウンチとオシッコの回数が減ってきます。逆に便秘がちになる赤ちゃんもいますので、ウンチの出が悪いときには、時々綿棒などで肛門を刺激してあげてください。(肛門の入り口付近で十分です。奥まで入れすぎないように注意してください!)

4) 授乳
赤ちゃんは母乳でもミルクでも飲み方が上手になり、授乳時間も以前より短くなってきます。満腹中枢が発達してきてお腹が空けばのみがよくなり、お腹がいっぱいならば嫌がります。強引に授乳するのではなく、赤ちゃんのペースで授乳してください。
 
   
生後4〜
    5ヶ月
1) 赤ちゃんのしぐさ(行動)
生後4〜5ヶ月は、生活リズムも「昼間型人間」になり表情も豊かになり自己主張も出てきますし、手足をバタバタさせてお布団を蹴ったりします。
自己主張する泣き方に変わり、お母さんの愛情を理解できるようになります。
4ヶ月でほとんどの赤ちゃんは首もすわり、仰向けから自分で横向きになったりするようになります。身近にあるものを自分の手で触れて感触を覚え始めます。(危険なものは赤ちゃんの周囲に置かないよう心がけましょう)
5ヶ月になると寝返りが出来るようになります。さらに自分で触れたものを手で握って口元へ持ってきます。

2) 授乳
授乳回数は、母乳でもミルクでも1回量が増え回数が減ります。通常1日に5〜6回程度の授乳回数で安定してきますが、お腹が空けば回数は増えます。
よだれの量も増えます。よだれは脳からの命令で分泌されるので、大脳の成長の証拠になります。
 
   
生後6〜
    7ヶ月
1) 赤ちゃんのしぐさ(行動)
身体もがっしりして表情も豊かになります。そろそろ赤ちゃんを卒業して子供っぽくなり、人見知りも始まります。
6ヶ月頃から、壁などに支えられればお座りができるようになりますが目を離すと倒れてしまいますから注意してください。お母さんが教えてあげれば、簡単な遊びもどんどん覚えるようになります。仰向けにしていると、自分の足の指をしゃぶる動作も始まり、手で物を握るから指を使って持つ動作に変わってきます。
7ヶ月になると、短時間であれば支えなしでお座りができるようになります。手先も器用になり、・・・気が付くと赤ちゃんの周りがティッシュだらけになっているかもしれませんよ!

2) 言葉と口
6ヶ月になると、発声練習のような声を出し始めますから、お母さんも一緒にお話してあげましょう。乳歯も生え始め、母乳をあげているときに噛まれてしまうこともあります。

3) 離乳食
離乳食を始める場合は、生後5ヶ月ごろで体重が7kgを目安にしましょう。
離乳食は咀嚼(そしゃく:食べ物を噛む)と嚥下能力(えんげのうりょく:食べ物を飲み込む)を付けて栄養補給をします。果汁などは離乳準備食であって離乳食ではありません。実際に離乳は、大きく分けると5つの時期に分けられます。

開始 5ヶ月 1日 1回 裏ごしなどの流動食
初期 5〜6ヶ月 1日 1回→2回 裏ごしなどの流動食
中期 7〜8ヶ月 1日 2回→3回 舌で潰せる固さ
後期 9〜11ヶ月 1日 3回 歯茎で潰せる固さ
完了期 12〜1ヶ月 歯でかめる固さ

注意点

卵白(卵の白身)はアレルギーを起こしやすいため卵黄(卵の黄身)から与えましょう。
バナナもアレルギーの原因になるとされています。

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