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 乳腺炎 
分娩後(産褥期)に起こる乳腺の炎症をいい、授乳中の1%程度の女性に発症します。また発症した女性の80%は授乳中で、さらに半数は授乳開始後2週間以内です。乳腺炎の種類は無菌性の炎症から、細菌感染を伴うものまであります。 
   
無菌性の乳腺炎 乳汁うっ滞性乳腺炎

母乳が乳腺などに溜ったままで排泄されない状態をいいます。通常分娩後2〜3日で乳房の張りは授乳によって解消されますが、このうっ滞性乳腺炎では授乳後も乳房の一部〜全体に乳汁の排泄障害が残ります。

症状  うっ滞のある乳腺に一致した圧痛(触ったり押したりすると痛い)を認めますが、発熱や発赤はありません。

治療  マッサージを十分に行い乳汁分泌しやすい状態にすることが大切です。特に薬剤による治療の必要はありません。 
   
細菌感染のある乳腺炎 急性化膿性乳腺炎

授乳中に乳首に傷や亀裂が出来ると、細菌が入り込んで感染を引き起こします。感染初期は乳首周辺で痛みを感じる程度ですが、時間が経つと感染は乳房の奥深くへ広がり化膿性乳腺炎を起こします。感染の原因となる細菌で最も多く認める菌は、健常者の口の中、咽喉、腸内などに存在する「黄色ブドウ球菌」です。

症状  乳房全体の痛みと張り、発赤、乳房の熱感、さらに悪化すると悪寒、発熱、わきの下のリンパ腺の痛みと腫れなどです。通常は、乳首から膿を含んだ乳汁の分泌は認めませんが、精密検査をすると乳汁中に細菌を認めます。

治療  抗生物質の投与と、乳汁のうっ滞を解消させるために感染部位のマッサージを積極的に行い、授乳と搾乳を行います。通常は、母乳に影響の無い抗生物質を選択するので授乳は中止しません。

乳腺膿瘍(にゅうせんのうよう)

急性化膿性乳腺炎がさらに悪化したり、治療に抵抗性がある場合では乳房内に膿が溜ってしまいます。この膿はアブセスと呼ばれ、感染の結果組織が破壊されてできた腔洞内に膿がたまっている状態です。

症状  上記の急性化膿性乳腺炎と同様ですが、膿の溜っている部分に限局した痛みと発赤、張りを認めます。

治療  手術的に乳房を切開して膿を出す必要があります。当然抗生物質の投与も必要です。 
   

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