|  C型肝炎ウイルス  | 
    
    
       妊婦さんでC型肝炎陽性の方は、全体の0.5〜1%程です。(国民全体では、2%ほど) 
      胎児への感染は、母体の血液中にC型肝炎ウイルスが存在するか否かで決まるといわれています。また、この肝炎は、自覚症状に乏しく高率で慢性化します。B型肝炎と違い、現在は予防するためのワクチンは有りません。母体がC型肝炎ウイルス抗体陽性の場合、血液中のウイルスの有無を調べるために、HCV-RNAを検査します。  | 
    
    
      |   | 
        | 
    
    
      | C型肝炎ウイルスについて | 
      感染経路 血液、唾液 精液、輸血など 
      潜伏期間 1〜3ヶ月 
      症状 A型、B型肝炎と症状はほとんど同じですが、全体的に症状が軽く35%前後は無症状です。風邪症状、発熱、倦怠感、食欲不振、吐き気、上腹部痛、筋肉痛、褐色尿、黄疸、  | 
    
    
      |   | 
        | 
    
    
      | HCV-RNA陽性の場合 | 
      母体血液中にC型肝炎ウイルスが存在する事を意味しています。 
妊娠中は、適時母体の肝機能検査を施行して肝炎の状況をチェックします。 
妊娠中の母子感染は比較的少ないといわれていますが、母体血液中に高濃度でウイルスが確認できた場合は感染率が高いという報告もあります。 
 
赤ちゃんへの感染を調べるために、分娩時に臍帯血を採取してHCV-RNAを調べます。 
赤ちゃんがHCV-RNA陽性の場合、半数が一過性感染、半数が持続感染と報告されています。 
しばらくは、検査をしながら経過観察を続けます。授乳は、通常通りできます。  | 
    
    
      |   | 
        | 
    
    
      | HCV-RNA陰性の場合 | 
      母体血液中にC型肝炎ウイルスが無い事を意味しています。 
妊娠中は、適時母体の肝機能検査を施行して肝炎の状況をチェックします。 
分娩後、母体は適時内科的フォローアップします。授乳は、通常通りできます。  |