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 B型肝炎ウイルス
B型肝炎ウイルス(HBV)は、2本鎖DNAウイルスで血液や体液を介して感染し肝臓で増殖します。
「一過性の感染」と「持続性の感染」があります。劇症肝炎は変異株HBV感染で起こると考えられ予後は不良です。
「慢性B型肝炎」→「肝硬変」→「肝がん」などへ悪化する可能性のある一連の疾患であるといえます。

一過性の感染 成人の感染はほとんどが一過性感染です。感染後、不顕性感染(症状が出ない感染)や急性肝炎を起こした後にHBs抗体が産生されてウイルスが体内から除去されて治癒します。

持続性の感染 母子感染と3歳以下の子供さんに感染したときにおこると考えられ、生涯無症状で経過することが多いと考えられています。(持続感染者をキャリアといいます) 
   
B型肝炎ウイルスについて 感染経路 血液、唾液 精液、輸血など

潜伏期間 
1〜6ヶ月

症状 
風邪症状、発熱、倦怠感、食欲不振、吐き気、上腹部痛、筋肉痛、褐色尿、黄疸、 
   
妊娠中の感染 ★妊娠中に始めて感染した場合 非妊時の感染と比べても変わりなく、通常重症化することはなく、ほとんど自然治癒します。胎児に対しては、胎児死亡や胎児奇形もないといわれています。「妊娠初期」の肝炎発症では分娩するまでにHBs抗体が出来るために胎児への感染は起こりませんが、「妊娠後期や分娩後」の肝炎発症では胎児や乳幼児への感染が約70%おこり児は持続性感染を起こすといわれています。

★持続感染者(キャリア)が妊娠した場合 キャリアでHBe抗原陽性の妊婦さんは、約95%胎児に感染してその内の85%の胎児がキャリア(持続感染者)になります。HBe抗原陰性の妊婦さんでは胎児への感染は30%以下でキャリアになるのはまれです。ほとんどの場合が産道感染で、胎内感染はまれです。

妊娠が確定すると、妊婦は全員
HBs抗原検査を受けます。HBs抗原検査陽性の場合は、HBe抗原検査を施行し抗原の有無を調べ、さらに肝機能検査を追加します。

HBs抗原陽性の母親から産まれた赤ちゃんは、B型肝炎の感染予防のために抗HBsヒト免疫グロブリンならびにB型肝炎ワクチンを接種します。授乳は、通常通りできます。 
   
   
接種方法 抗HBsヒト免疫グロブリン接種  出生後48時間以内(必須)と、生後2ヶ月目(母体がHBe抗原陽性時)

B型肝炎ワクチン接種       生後2ヶ月目 ・ 生後3ヶ月目 ・ 生後5ヶ月目
 
   

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