|  尖圭コンジローマ  | 
    
    
      |  ヒトパピローマウイルス6、11型(以後HPV)の接触感染により、外陰部、腟壁、などに「淡紅色ないし褐色のいぼ」を形成する性病です。子宮頚癌の原因となるヒトパピローマウイルス16 、18 、31 型などの高リスク型もあり、ときに悪性化することがあります。  | 
    
    
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      | 症状 | 
      尖圭コンジローマは、接触感染し潜伏期間は数週間から数ヶ月におよび、外陰部周囲、腟壁、子宮腟部(腟の奥にある子宮口の周囲)などに多種多様な形をした「いぼ」を形成します。痛みや痒みなどの症状はコンジローマ単独ではありません。性病であるため混合感染を起こしていることがあり、これらによって腟からの分泌物(おりもの)が増加したり痒みなどを感じる事があります。 
      ★胎児への影響 
      妊娠中は、胎児に影響を及ぼす事はありません。 
       
      ★胎児への感染 
      分娩時に感染病巣の産道から感染します。感染した乳児が喉頭乳頭腫を発症する可能性もあるといわれています。新生児に感染の可能性があるときには、1ヶ月検診時にHPV-DNAなどを検査して母子感染を確認します。陽性の時には児を3年間はフォローアッップする必要が有ります。  | 
    
    
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      | 治療 | 
      妊娠中の薬剤による治療は、胎児に対する危険性が高いため行われません。病巣部位の外科的切除などの処置が行われます。潜伏期間が長期にわたるために切除後も他の場所に再発することもしばしばあります。分娩前に治療してコンジローマが完全に消失していれば経腟分娩可能ですが、再発を含めて産道にコンジローマが有るときには帝王切開術も考慮する必要があります。  | 
    
    
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      | 予防 | 
      ヒトパピローマウイルスに対する感染予防ワクチンは、高リスク型の中で最も高頻度で検出される16 型を中心にアメリカで開発が進められていますが、現在はまだワクチンなどの予防法は有りません。感染者との性交の禁止だけです。  |