HOME  症状  検査  妊娠週数  分娩経過  産後経過  新生児  さくいん  

Presented by Kitramura-Hosp.com


症状 よくある質問 検査結果 妊娠週数 分娩経過 産後経過 新生児  さくいん おすすめ商品
 授乳性無月経
 出産後は、母乳を作る作用のあるプロラクチンというホルモンが脳の下垂体から分泌されて、卵巣での排卵が抑制され、月経が起こらないようになります。プロラクチンは、赤ちゃんが乳頭を吸引する刺激で分泌が促進されるので、授乳期間が短いと月経は早く 再開されます。出産後2〜3か月すると、授乳していてもプロラクチンの分泌は減少し、半年ほどで約50%のお母さんに排卵がみられ、1年くらいの間に月経が戻る方が多 いようです。
  -
授乳性無月経
とは・・
母乳の産生を促すホルモンは脳の下垂体前葉という場所から分泌されるプロラクチンというホルモンです。妊娠中は胎盤から大量に分泌されるエストロジェン、プロジェステロンというホルモンによってその作用が抑制されていますが、分娩終了後、胎盤が排出されるとその抑制が無くなるためプロラクチンの作用が出現して母乳の産生が始まります。また授乳によって赤ちゃんが乳頭を刺激するとプロラクチンの分泌が高まります。
しかし脳の下垂体前葉から分泌されるプロラクチンは、同部位から分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体刺激ホルモン)という卵巣に働きかけるホルモンの分泌を抑制するため、母乳をあたえつづけると通常の卵巣の働き(排卵)がスムーズにできなくなり、出産後の月経周期の再開が遅れてしまいます。これを授乳性無月経と言います。
  -
プロラクチンの
変化
授乳をしていないお母さんは、分娩後1ヶ月ほどで血液中のプロラクチン濃度は非妊娠時レベルまで低下します。これによりプロラクチンのFSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体刺激ホルモン)に対する抑制が解除されて、卵巣が元通りの働きができるようになり生理が再開します。
授乳を続けていると、プロラクチンの分泌量が多いまま推移するために、FSH、LHに対する抑制が解除されず卵巣の働きが戻らないため無月経が続きます。


授乳しているお母さんと、していないお母さんの分娩後のプロラクチンの分泌状態を示しました。

  -
月経の再開に
ついて
授乳期間が短いと月経は早く再開します。通常では、出産後2〜3ヶ月すると授乳していてもプロラクチンの分泌は減少し、半年ほどで約50%のお母さんに排卵がみられ、1年程度で生理が再開する方が多いようです。
赤ちゃんの離乳食が始まると、プロラクチン分泌も減少するため排卵や生理が再開します。

★無月経が長期間続く場合
@長期間にわたり授乳を続けることで、乳頭への刺激が長期化すると断乳後もプロラクチンの分泌量が減少せず、卵巣に排卵障害が起きて長期の無月経が続くこともあります。

A出産後は育児による睡眠不足、育児のストレス、環境の変化など肉体的・精神的なストレスが排卵障害につながることがあります。

B出産後の肥満や体重減少が、排卵障害を招くこともあります。

C以前、月経不順だった場合は、排卵が再開しにくいこともあります。

D子宮自体の問題の可能性もあります。出産後に子宮内に残った胎盤の一部を除去する手術を受けたり、子宮内膜炎を起こしたりすると、子宮内膜に癒着が起こって月経が再開しにくくなる場合があります。
 Copyright (C) 2009.internethospital. All Rights Reserved.