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 悪露(おろ) 
産褥期(母体が分娩後に妊娠以前の状態に戻るまでに時期をいいます)に子宮や腟より排泄される分泌物を言います。内容は血液成分、リンパ液、分娩時に排泄されなかった胎盤や卵膜などです。
ほとんどの場合、分泌された悪露から細菌が認められますが、これは必ずしも異常ではありません。
正常経過をたどれば分娩後約6週間で無くなり、悪露の総量は500〜1000mlです。また、出産の回数が多くなれば悪露の持続時間は短くなり、赤ちゃんの出生体重が重くなるほど持続時間は長くなります。
   
悪露の変化  分娩直後から産褥4日頃まで
赤色悪露とよばれ、大部分が胎盤や卵膜がはがれた面からの血液からなります。

産褥5日から14日頃まで
褐色悪露とよばれ、上記の血液成分が減少し、子宮内に残った赤血球中のヘモグロビンという物質が変性して褐色になったためです。

産褥14日以降
更に赤血球成分が減少して、黄白色クリーム状になり黄色悪露になります。しかし個人差がありこの時期にも淡褐色の悪露を認めることがありますが異常ではありません。最終的に白色悪露になり妊娠以前の状態に戻ります。

出産後1週間目と1ヶ月目の悪露の頻度

色調 1週間目 1ヶ月目
赤色悪露 60% 10%
褐色悪露 30% 30%
黄色悪露 5% 30%
白色悪露 30%
   
悪露や出血が突然増えたり悪臭がする場合 多くの場合、子宮復古不全が原因です。子宮の収縮が悪かったり分娩時の卵膜や胎盤の一部がまだ子宮の中に残っていたりするために出血が減らずに多量の悪露として排泄される場合があります。また産褥2〜3日目に子宮内に細菌感染などが起こり悪臭を伴うこともあります。
治療は、子宮収縮剤と抗生物質の投与で行います。

子宮復古不全
産褥期(分娩後)に正常な子宮収縮が行われず、正常に比べて子宮が柔らかく大きめなことが特徴です。多くの場合子宮内の悪露は排泄されず子宮内に留まっています。また悪露に感染を伴うことが多く悪臭のある悪露が出ることもあります。
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胎盤遺残
胎盤遺残は、分娩時に胎盤が子宮から出るときに一部が子宮内に残ってしまった状態です。小さなものから大きなものまで大きさはまちまちです。残ってしまった胎盤が大きいと子宮から出てくるときに、再度陣痛様の痛み(娩出陣痛)を起こすこともあります。
また残った胎盤は感染しやすく、産後の発熱の原因になります。
分娩後1〜2週間経っても出血が減らずに子宮口が開いている場合は、胎盤がまだ子宮の中に残っている可能性があります。
残った胎盤をそのままにしておくと、将来的に子宮の中に胎盤ポリープ(子宮腔内ポリープ)の発生の原因になります。

治療は手術的に除去しますが、感染が疑われる時や出血が多いときには抗生物質や子宮収縮剤を用い、症状が落着いてから除去します。

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