|  風疹 | 
          
          
            別名三日はしかとも言います。通常小児期に風疹ウイルスに飛沫感染して終生免疫となる軽症発疹性疾患です。 
      しかし、妊娠初期に初感染(初めての感染)すると、胎児奇形を起こします。 
      胎児期の感染は、小児期の感染と異なり、器官形成期では持続感染が成立して、感染細胞の低形成や発育障害の為、奇形や障害を起こします。 | 
          
          
            |   | 
              | 
    
    
            | 検査 | 
            風疹ウイルス抗体価を調べ、512倍以上の陽性で、妊娠確定してから発疹を伴う風邪症状などの既往が有った場合には、風疹IgM抗体を調べ感染時期の判断をします。しかし風疹IgM抗体の持続時間は、1ヶ月〜1年と幅があるために、既往症状の有無が大切です。 
 
            妊娠中の胎内感染の診断 
             
            羊水、臍帯血、絨毛などを用いた遺伝子診断を行います。この診断で、陰性であれば殆ど、異常児はみられません。  | 
    
    
            |   | 
              | 
    
    
            | 胎児への影響 | 
            妊娠3ヶ月までに初感染を起こすと、先天性風疹症候群という症状が残ります。妊娠5ヶ月を過ぎると、心奇形の頻度は低下します。 
 
先天性風疹症候群の典型的な症状 
             
            1)白内障 
2)難聴 
3)心奇形  | 
    
    
            |   | 
              | 
    
    
            | 治療 | 
            いまだに効果的な治療法はありません。妊娠する前にワクチン接種をして、抗体を獲得するしかありません。  | 
    
    
            |   | 
              | 
    
    
            | 家族へのワクチン接種 | 
            風疹ワクチンを含めて、弱毒生ワクチンや死菌・不活性ワクチンの家族への接種は、妊婦さんが重篤な免疫不全の病気が無い限り問題ありません。  | 
    
    
            |   | 
            - | 
    
          
            妊娠中に風疹ワクチンを接種してしまった!!  
             
            アメリカで使用されている風疹ワクチンを妊娠中の母体に誤って接種してしまった例において胎児に異常(先天性風疹症候群を含む)は認められませんでした。 
            日本で使用している風疹ワクチンは、アメリカで使用しているワクチンよりもさらに弱毒であるため、危険性は少ないと思われます。 |